ショスタコーヴィチ
1906〜1975

Дмитрий
Дмитриевич
ШОСТАКОВИЧ
 ショスタコつれづれ あちらこちら
ショスタコーヴィチの死後、その音楽にさまざまな暗号が隠されていたことが次々と明らかにされている。もともと自作も含めてしばしば他作品の引用をしており、それぞれについて生前からさまざまな解釈が試みられてきたのだが、なぜここにこの引用を?という、いまだに理由が分からないもの、さらには、よくぞこんな大胆なことをしたものだと驚くような仕掛けが隠されていることが明らかになって、世の音楽ファンを喜ばせ、評論家を戸惑わせている。

表立っては言えないけれど、どうせ分かりゃあしない、これでも喰らえ! と、批判をぶちまけるように音楽に託したものもあり、「神経質で大胆な反骨精神」 とでも言えばいいのか、とにかく驚くことが続いている。生誕百年を過ぎた後も、どんな新しい資料が明らかにされて、どんな仕掛けが明らかになるか、ファンにとっては期待半分不安半分といった状態だ。期待とは、「そうだったのか!またやってくれた!」という驚きへの期待であり、一方の不安とは、「そんなバカな!わたしの惚れた音楽が崩壊してしまう〜!」 という不安である。作曲者自身が送った神経質な不安な日々を追体験しているとすれば、まさにわれわれはショスタコーヴィチの術中にはまっていると言えるだろう。陰(かげ)でニヒルに微笑む姿が思い浮かぶようだ。

そんな暗号をきわめて私的に楽しむための覚書のようなサイト、と思って読んでいただけたら幸いです。もちろん、暗号にだけこだわるつもりはなく、音楽そのものについて思ったり考えたことも書いていくつもりなので適宜お楽しみいただければ・・・。



第1回 交響曲第5番 「ショスタコーヴィチの『幻想』」の妄想 (1)
第2回 交響曲第5番 幻想妄想 (2) 
第3回 交響曲第5番 幻想妄想 (3) 
第4回 交響曲第5番 幻想妄想 (4) 
第5回 タヒチ・トロット (1)
第6回 タヒチ・トロット (2)
第7回 タヒチ・トロット (3) 

管理人:LBLUMZM
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